教育学部教員コラム vol.114

2017.07.01 こども発達学科 伊藤 賀永

『教育学部こども発達学科の学びが目指すもの:学びの縦軸と横軸』

教育学部ではこの4月より特別支援学校教諭課程が開設され、これまで取得できた小学校教諭、幼稚園教諭、保育士、認定心理士の免許・資格に加え、特別支援学校教諭の免許が取得できるようになりました。そして、これまで以上に充実した教育内容で保育者・小学校教員の養成をおこなっています。

 

教育学部の学びは、「こども発達学科」という学科の名前が示すように、「発達」が4年間の学びのキーワードになっています。すなわち、人間の発達を赤ちゃんから老人に至るまで一生涯続く営みであると捉え、その中でも特に人間の土台を作る一番重要な時期である0歳から12歳までの専門家の養成です。子どもの発達を長い縦の時間軸の中で理解し、過去を振り返り、未来を見越して、今、子どもに必要な保育や教育ができる人材の育成です。

 

今述べたことを本学部の学びの縦軸と考えると、特別支援学校教諭や認定心理士になるための勉強は、学びの横軸と位置付けることができるかもしれません。というのも、私たち人間は多様な存在であり、その多様な人間が共存しています。同じ3歳の子どもであっても、多種多様な子ども達がいて、子どもの発達やあり方には広い幅があることを知ることが重要です。別の言葉で言えば、それぞれの子どもの特性や個性を理解し、尊重し、一人ひとりの子どもに合った、きめ細やかな支援ができる人材の育成を目指しています。同時に、こうした子どもの捉え方や接し方はより深い子どものこころの理解へと繋がっていきます。

 

加えて、学びの縦軸と横軸を更に有用にしてくれるのが、子ども園から大学院までを有する関東学院の学びの環境です。子ども園や小学校が隣接しているので、それらと連携した授業や活動が数多くあり、普段から子ども達との触れ合いを楽しむことができます。その結果、車の両輪のように理論と実践が共に身に付く仕組みができています。そして、4年間の学びが有意義で、充実したものになるように、教職員が全力で応援していきます。

 

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(2017年3月卒業パーティーでゼミの学生と)

 

教育学部長 伊藤 賀永

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