教育学部教員コラム vol.27

2010.03.25 こども発達学科 土谷みち子

子育て支援と保幼小連携:授業と体験から学んでみよう!

人間発達学科は、小学校教員・保育士・幼稚園教諭・認定心理士という、各種の免許や資格が取得できる学科です。将来は、教師や保育士などを目指す方が多く学んでいますが、一般企業に就職する学生もいます。教育や保育の現場では、昨今の子どもの成長の危うさから、「子育ち」と「子育て」の両面を援助できる人材を求めています。つまり子どもの学習や成長を促すばかりでなく、とりわけ少子化傾向の加速化から保護者の子育てに対する戸惑いが大きくなっていますから、家族とともに子育ての協働者になりえる教師や保育者が必要になっているのです。このように「子育て支援」は、子育ちと子育て両面を視野にいれて、単に保護者の悩みに耳を傾け、まして長時間子どもを預かる支援だけではないはずです。本学科では、子育て支援のノウハウを身につけてほしいと心理学関連の科目も充実させ、さらに保育所・幼稚園・小学校(保幼小)の連携にも対応できる人材を育てようと、授業の合間にさまざまな施設にでかけて体験活動も重視しています。

 

私は保育現場と家庭の子育て・発達相談の経験が長く、現在は横浜市3区の子育て支援拠点の相談役(スーパーバイザー)をしています。授業担当のない研修日には各施設に行って、利用者である保護者や保育スタッフの相談に応じています。また学生も資格取得のために必修科目も多いのですが、やはり授業の合間をぬって、各施設にボランティアやアルバイトにでかけています。卒業までに実習施設ばかりでなく、他の多くの施設を体験している学生がいます。一つの施設で子どもを見て育てるばかりでなく、同級生と保幼小連携について熱く語れることは素晴らしいことです。私は、本学科から巣立った教師や保育者が、子どもの成長を長い眼で見つめ、保護者とともに未来を託す子どもたちを豊かに成長させてくれると信じています。小さな種まきを続けながら、開花を待っているのです。

 

学院内の幼稚園におけるプール遊びのボランティア(夏休みの子育て支援ひろばで)

土谷みち子(人間発達学科)

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