教育学部教員コラム vol.103

2016.08.01 こども発達学科 大﨑 裕子

教育実習を終えて、本物の先生をめざす学生たち

春学期も終盤、多くの学生たちが小学校教育実習を終えて大学に戻ってきました。教育実習で得た経験は、まさに様々。ゼミの場でも、教育実習の時の話で盛り上がります。

 

研究授業の準備で何度も何度も指導案を書き直して大変だったこと、授業が時間通りに進められなくて悔しかったこと、担任の先生のメリハリのある学級づくりに学んだこと、給食で苦手なメニューが出て子どもの前で困ったこと、休み時間はたくさんの子どもたちから遊びに誘われてモテ期が到来したこと、「せんせい」と呼んでもらえるくすぐったさと責任感を感じたこと、実習が終わる自分とのお別れの時、子どもたちがわんわん泣いてくれたこと、「本物の先生になって私たちの学校に戻ってきてね」と書かれた手紙をもらって心が震えたこと。

 

こうした教育実習の濃密な時間を経て、教師を志す学生たちは、改めて教師という職業に魅せられています。そして、決意を新たに教員採用試験対策に取り組んでいるのです。この夏休みには、教育実践センターで集中講座も開催され、本気で教師をめざす学生達へのフォローは万全です。ライバルであり、共に教師をめざす同志でもある仲間たちとの切磋琢磨の時間は、必ず自分の夢の実現につながるはずです。

また、晴れて採用試験に合格して教員になれたとしても、自分が思い描く理想の教師になるのは、その後の一生の課題となることでしょう。そしてそのとき、今の大学での同志たちは、きっとその課題に挑んでいく仲間にもなってくれるはずです。教育実習で感じた充実感、子どもたちとのかけがえの時間を糧に、今できる最善を尽くし、先生になる夢を叶えるための夏が始まっています。

 

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大﨑 裕子(こども発達学科)

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