教員紹介

教育学部教員コラム vol.116

2017.09.01 こども発達学科 石渡 浩司

「キリスト教科目と『校訓 ‘人になれ 奉仕せよ’』の学び」

今年が「大政奉還150周年」の年に当たることは、何かの折に聞いたことのある人もいるかと思いますが、「宗教改革500周年」に当たる年であることを知っている人は、そう多くないかもしれません。1517年10月31日、ドイツにおいてマルティン・ルターが、当時のカトリック教会を批判して自身の見解を掲示し、公にしたのが発端となり、宗教改革(教会改革)運動が起こり、(結果的に)カトリック教会から分離したプロテスタント教会が誕生しました。
ルターは、新約聖書(原典はギリシャ語)を民衆が使う平易なドイツ語に翻訳した人でもありました。当時、教会で使う公的な聖書はラテン語訳聖書で、読めるのは聖職者、学者、修道士などに限られていました。民衆にとって教会で聴く聖書の言葉は、いわば呪文のようなものでした。ルター訳より前のドイツ語訳聖書は、民衆が理解するには難解なドイツ語が使われていました。ルターは、ヴィッテンベルクの町の神父として毎日言葉を交わしていた人々のことを思い浮かべながら翻訳したであろうと言われています。識字率の高くなかった当時において、ルターの聖書は、字が読めない人でも、読める人に読んでもらうと、わかりやすいものであったということです。
新約聖書において、「奉仕する」とは「他者の益を図ってわざを行う」ことを意味しますが、まさにルターは「奉仕の人」であったのです。
関東学院大学では、(他のキリスト教大学と同様に)、学生はキリスト教科目を履修しますが、それは、単にキリスト教を知識や教養として身に付けるためなのではなく、校訓である「人になれ 奉仕せよ」を学ぶためなのです。受験を考えている方は、キリスト教信仰の強要など一切ありませんので、安心してください。
こども発達学科で学ぶ人は、自分の進路(教員や保育者等)に直結する専門科目を学び、実習に出、専門性と実践力を身に付けますが、キリスト教科目を学ぶことによって、校訓を胸に刻んで、人のあるべき在り方、生き方を深く身に付けていただきたいと心より願っています(もちろん、校訓の大切さを学ぶことができるのは、キリスト教科目だけではありませんが)。

 

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    室の木キャンパスのチャペル

 

 

石渡 浩司(こども発達学科)

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