教育学部教員コラム vol.117

2017.10.02 こども発達学科 青戸 泰子

「支え合える仲間づくり」

皆さんは今、幸せですか?そもそも「幸せ」って何でしょうか?様々な議論の中で、この「幸福感」について心理学でも研究がなされています。そのひとつの答えとして、人は「親密な他者を実感すること」、「成長する自己を実感すること」そして、「論理的で柔軟な認知(見方や考え方)を持つこと」という3つの要素があげられています(牧野,田上,1998)。つまり、人が「幸せ」を実感するためには、それを支える、豊かな人間関係と、成長を実感できる主体的な活動と、そして、物事を多角的に見る力を養うことが必要といえます。
近年、若者のニート、引きこもりといった問題は、社会問題まで発展していますが、これらの人の中には、人間関係をうまく築けない、もしくは、人間関係に傷ついてしまった、という場合も多く見受けられます。このような若者にも、まさに「親密な他者」と「成長する自己」が実感できるような体験と豊かな人間関係が必要なのだと思います。
大学時代は単に学問を習得するだけでなく、部活動やサークル活動、学内外でのボランティア、アルバイト、趣味や旅行など、様々な体験や見聞を広げることができる貴重な時間といえるでしょう。しかし、そこで得られる充実感や達成感はたったひとりで得られるものではありません。それを支える人間関係があってこそではないでしょうか。
皆さんも、緩やかで温かな人間関係、支え合える仲間を、大学生活を通して見つけていきませんか。きっとそれは将来の豊かな社会生活につながっていくことでしょう。

 

                       アドグル交流会から

 

 

青戸 泰子(こども発達学科)

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