教育学部教員コラム vol.125

2018.06.01 こども発達学科 藤馬 享

「主体的・対話的で深い学び」を考える

新学習指導要領の目玉は「主体的・対話的で深い学び」です。

 

これは、「学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解し、
これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって
能動的に学び続けることができるようにするため」に必要なこととされています。

 

現在、学部4年生は小学校で教育実習を行っており、「主体的・対話的な学び」を
見据えた授業づくりに努力しています。しかし、学生の授業を見ると、指導者が話す時間が
多くなり、子ども同士が語り合う時間が少ないことが現状です。
これは、学生自身が、これまでにそのような学び方を経験していないことも要因の一つと考えられます。

 

先日、娘の大学の卒業式参列のため渡米しました。卒業式場である敷地内のアリーナには、
両親、祖父母、兄弟姉妹などのために、学生の数倍以上の座席が用意され満席となりました。
卒業式への家族の思い入れが違うことが伺えました。
学生は、授業の事前準備をしないと教授の質問に答えられず、また、学生同士の議論にも参加できず、
単位修得に支障が出ます。ですから、学生は必然的に課題に対して主体的にならざるを得ず、
さらに、授業で対話的に議論をすることで、自分の考えの深まりを実感できるようになるのです。

 

このことから、これからの複雑な国際社会を生きるためには、相手の考えを尊重した自己表現、
議論ができるように育てていくことが教師に求められるのではないかと考えます。

 

 

 

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