教育学部教員コラム vol.127

2018.08.01 こども発達学科 横浜勇樹

「グローカルに考える」

大辞林第三版によると、グローカル(glocal)という言葉は、

グローバル(Global)とローカル(local)の2語を合わせた造語で、

その意味するところは、「国境を越えた地球規模の視野と、

草の根の地域の視点で、さまざまな問題を捉えていこうとする考え方」のようです。

 

私たちはグローバル化という言葉を聞かない日はありません。

そして、私たち教育学部の学生が将来、教育活動や保育活動で

出会う子どもたちの世界にもこのグローバル化の波は押し寄せているようで、

新聞やインターネットで盛んにグローバル化が言われています。

その一方で、ローカル化という言葉をあまり聞く機会はありません。

その地域やコミュニティに特化した文化、伝統、物事を良く考えるという意味では、

ローカル化という言葉がもっと言われても良いと考えるのですが、

いまの日本ではグローバル化が優先されているのでしょうか。

 

いずれにしても、私は、これからの社会をになう学生たちには、

世界(グローバル)にも、そして日本の小地域(ローカル)にも

目を向けて、視野の広い人に成長してほしいと願っています。

 

さて、私が本学に着任して初めてのゼミ生を受け持つことになりました。

私のゼミ生は小学校コース、幼児教育コースのどちらのコースの学生もいます。

そして彼ら、彼女らの進路は、私が児童家庭福祉を担当していることもあり、

小学校教諭や保育士以外の児童福祉施設(児童養護施設や障害児施設)などに

希望する学生が多いのも特徴です。

そして、この初めてのゼミ活動では、「グローカルな体験を学生中心でおこなう」ことを

軸にしています。そしてこれまで以下の活動をおこなってきました。

その一端をご紹介します。関東学院大学のキャンパス内外でいろいろな人と関わり、

学生のできる範囲で積極的に行動する、ことをモットーに、今後もさまざまな

ゼミ活動をおこなっていきたいと考えています。

 

(活動の紹介)
①シンガポール国立大学(ソーシャルワーク学部)との児童福祉の交流会とクリスマス会
②金沢区のこども食堂「みんなのレストラン」の実行委員会参加と運営

 

①シンガポール国立大学との交流では、日本の児童家庭福祉や教育制度について、

学生たちは英語を駆使してプレゼンをおこない、またシンガポールの児童福祉についても

学びました。さらに、英語で椅子取りゲーム(フルーツバスケット)やプレゼント交換を

おこなうなど、ゼミ生それぞれ頑張りました。

 

②こども食堂の実施は、金沢区社会福祉協議会の運営会議に学生が

実行委員として参加して、金沢区の地域の年配の委員さんと話し合いをしながら

その運営に関わっています。また、こども食堂当日は、来場した、親子連れに、

カレーをふるまったり、手遊び、絵本の読み聞かせをおこなうなど、この活動も、

3年生のゼミにも繋がる活動にもなっています。

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