教員紹介

教育学部教員コラム vol.128

2018.09.01 こども発達学科 鈴木 公基

私のゼミナール「社会的少数者の理解と支援を考える」

教育学部こども発達学科では、3年生からの2年間「ゼミナール」に所属します。

ゼミナールでは、こども発達学科の中のだれかひとりの専任教員のもとで専門的な学びを深めます。

国語・社会・算数・理科といった小学校の教科教育に関する学びを深めるゼミナールもあれば、

保育のあり方や実践について学ぶゼミナールもあります。

こども発達学科には多くの専任教員がいますので、それ以外にも多様なゼミナールが開講されています。

 

こども発達学科の学生は、2年生の秋学期に所属するゼミナールを決めます。

学生のみなさんは自分の興味関心や将来の方向性などを考えて、所属するゼミナールを決めます。

大学後半の2年間の学びを決める機会となるので、どの学生も関心のあるゼミナールの話を聞きに行ったり、

先輩方からゼミナールの雰囲気を聞いたり、と熱心に検討をします。

 

さて、私のゼミナールは「社会的少数者の理解と支援を考える」というテーマを掲げて活動を行っています。

世の中には様々は人たちが暮らしています。子どももいれば大人もいますし、

(生物学的な)女性もいれば男性もいます。その人たちがそれぞれ暮らしやすいように、

そして、よりよく生きることができるように、私たちの世の中は発展していっていると言ってよいでしょう。

 

しかし、その数や割合が少なく、周囲からの理解やサポートが得にくい人々、

そしてそのために、生活に困難を抱えている人たちが少なくありません。

障がいのある人たち、病気を抱えて生きている人たち、親もとで暮らすことができない子どもたち、など。

考えてみるとそのような人々は実にたくさんいることに気付かされます。

そして、残念ながら今の日本の社会は、このような少数派の人たちとって暮らしやすいものとは言い難い、という現実があります。

 

学校や幼稚園・保育園・こども園なども、基本的には多数派にあわせて(つまり、少数派には必ずしもあわせていない形で)

その教育活動・保育活動が営まれています。

多数派にあわせた環境では、障がいや病気のある子どもは、学校や園での生活をじゅうぶんに満喫することはできません。

どんな子どもたちにも学校や園での生活を充実して送ることができるためには、

少数者の存在も十分に考えた上で教育や保育、そして社会が作られていかなければなりません。

 

先生を目指す人たちも、必ずしも社会的少数者に関心がある人たちばかりではないかもしれません。

実際に学校や幼稚園・保育園・こども園では、集団に効率よく関わってゆくことが求められるのも確かなことであり、

先生になる人たちの関心が多数派に向かうのも致し方ないのかもしれません。

しかし、ほんとうにひとり一人の子ども、ひとり一人の人間を大切にしたいときには、

多数派にも少数派にもきちんと関わることのできる力を持つことが必要ではないでしょうか。

 

そのためにも私のゼミナールでは、少数派の人たちをしっかり知ること、そして、自分なりによく考えること、

自分なりに行動することを目指して活動を行っています。

例えば、不登校の子どもやフリースクールに通う子ども、医療的ケアの必要な子どもたち

(2017年2月01日掲載 教育学部教員コラム vol.109を参照してください)について情報を収集したり、

実際に関わる人たちに会ってインタビューをしたりしながら、これから自分や社会がどのように変化してゆくことが

必要なのかを考えています。

私のゼミナールで学んだ学生が、ほんとうの意味でひとり一人を大切にしながら社会のなかで活動してくれることを

期待しています。

 

このコラムを読まれるみなさんにとっては少し先の話になるかもしれませんが、

教育学部こども発達学科ではこのような少数派についての学びもできることも楽しみにしてもらえればと思います。

 

難しいテーマのゼミだと思われるかもしれませんが、夏合宿やゼミ懇親会など、ゼミ生同士の交流が深まるようなことも行っています。写真は2018年度の夏合宿(北海道)の様子です。

 

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