教育学部教員コラム vol.147
2020.06.04 こども発達学科 照沼 晃子
「緊急事態宣言」「ステイホーム」「3密」「テレワーク」「オンライン授業」「コロナウイルス」など、2020年の社会に飛び交っている聞きなれない用語。
学校は、急に4月から休校となりましたが、私は、3月まで毎日のように‘こどものアトリエ’という場の活動を進めてきました。それは幼稚園や認定こども園、保育園のアトリエでアートな表現素材に出会う場づくりです。
子ども達と過ごす時間は、アトリエでの、子どもとの弾む会話、給食、外遊びなど全てが創造的です。このアトリエは、この緊急事態宣言で中止となり、ようやく6月に入り、保育園や認定こども園の小さなアトリエとして、新しいスタートを用意しています。
日々のテーマがステイホームとなり、そのためにポッカリと空いた時間に、これまでの忘れ物が思い出されてきます。私は、何も考えないで描くことに、懐かしさを感じたので、本コラムでのメッセージとして、この後3点を、写真で紹介します。
歴史的にも、まれな出来事が、世界を襲ってきました。オンライン授業やステイホームなど、人と人の接触にウイルスの感染の危機が問われ、対面して共に集うことが難しいと言われています。そんな息苦しい時だからこそ、それぞれの時間で感じたことや発見したことを、相互に共有することは、本来の人間的な欲求です。パソコンやスマホ、ラインなどの既成のアイコンやイラスト、‘イイネ’の文字、オンライン授業では伝えきれないことを、アートな表現素材で試してみて下さい。
一人ひとりが曖昧な内面の感性を表現したり、他の人と共有したりしたいと思う時に、人は本能的に素材に働きかけ造形行為を始めたくなります。描く・作るを試し、体で表現する、音で表現する、そんなアートな表現は人間の持つ無限の可能性を引き出してくれるものだと思います。 そこで、ステイホームの時間を表現した ~描いて過ごす懐かしい時シリーズ~
の3枚の絵から、
①「空色の気持ち」
②「色って楽しい」
③「4色のポエム」
の表現を通して、文字で伝えきれないメッセージをお伝えしてコラムを終えます。
①「空色の気持ち」
③「4色のポエム」