教育学部教員コラム vol.155

2021.02.04 こども発達学科 浮田 咲子

新型コロナウイルスとの戦に運動不足を防いで臨む

 日本で最初の新型コロナウイルスの症例から1年。自粛生活で運動不足が増えて来ていると言われています。スポーツ庁が「コロナ禍の健康二次被害」として、1)1日当たりの歩数が減少 2)体重が増加 3)休校中に運動不足や生活リズムの乱れ、自宅学習の集中力が持続できない等の訴え 4)テレワークによる「肩こり・腰痛」「目の疲れ」等の不調の訴えが増加 5)座位時間が長くなることにより、血流の悪化や血栓ができるリスクが上昇  などをあげています。そして、「感染症対策による活動制限・運動不足の長期化による影響」として、①ウイルス感染への不安 ②ストレス蓄積 ③体重増加 ④生活習慣病の発症・悪化 ⑤体力の低下 ⑥腰痛・肩こり・疲労 ⑦体調不良、そして〈子ども達は発育・発達不足、高齢者は転倒による寝たきりなどとしています。
 特に、学生の皆様は授業がオンラインになって、コンピュータの前に座りっぱなしが多くなり、目が疲れたり、肩こりだったり、猫背が多くなって、柔軟性がなくなって来ている事でしょう。今までなら「身体活動」と呼ばれる通学などの生活活動があり、授業での運動があったので、1日の平均歩数が6500歩ぐらいはなっていた事でしょう。でも、この自粛生活では平均歩数が急激に減っている事が、問題になって来ています。生活活動および運動は、生活習慣病の予防やストレス解消など、さまざまな効果がありました。しかし、生活活動およびスポーツを含む運動がなくなった事により、血流が悪くなり疲労物質がたまることで、すぐに疲れを感じ、疲労が続いたり、消極的になって気分も落ち込み、不眠になったりと精神的によくない状態が続いていると言われています。そんな風にならないように、運動不足をなくしましょう!
 運動する事は、体力低下にしないためだけでなく、脳が活性化することで神経伝達物質が脳内に増えて、気持ちがリフレッシュし、前向きな気持ちにするといわれています。
今は、ちょっとネットを探しただけででも、好きな運動種目で自分ができる動画があると思います。
積極的に体を動かして心も体もリフレッシュして、コロナに負けない身体を作り、今後どんな社会になっても対応できる人間であるようになっていきましょう!

 これも、1つの人類の試練かもしれません。今から700年くらい昔、ヨーロッパでペストが流行し、人口が3分の2くらいに減ったと言われています。また1918年に大流行したのがスペイン風と言われるインフルエンザ。全世界で2500万人が亡くなってしまいました。しかし、いつでもそれに立ち向かい、人類は残って来ました。私たちは、まず身を守る仕方はすでに国から「3密」を避け、正しい手洗い、マスクをして、咳エチケットを守り、朝検温して熱があったら、家を出ない(移さない)、生活習慣を乱さないなどを守りましょう。
 これからの社会をどう生きるかをこの時期に考えて、コロナ感染がおさまった時には、新たな1歩を踏めるように、身体をまず整えておきましょう!それには毎日の少しの運動をして欲しいと思います。

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