教育学部教員コラム vol.28
2010.04.22 こども発達学科 照沼 晃子
0・1・2歳児の子ども達は感性が最も豊かな時代です。頭が固くなった大人と比べて、すべてが初めての新鮮な出会いです。市販の遊具よりも、毎日の生活や周りの自然、そして大人の何気ない動きから、沢山の発見をしています。観察力や創造力といった感覚の豊かさはどんな大人もかなわないと思います。
関東学院六浦幼稚園では大学との連携の一つとして、昨年より保育後の課外活動として、造形遊びの‘こどものアトリエ’を始めました。幼児の造形・表現の専門家である私の指導のもとに、保育者の卵である照沼ゼミナールの人間発達学科生や、六浦幼稚園の先生方が協力して運営しています。
年少児・年中児・年長児と年齢別に、15人〜20人程の子ども達一人ひとりに、ゼミの学生スタッフが丁寧に、心の声を聴いて、その子らしさが発揮出来るように援助しています。
【幼稚園での‘アトリエ’のひととき】
光と遊ぶ「ワーみてみてー」「天井にも映っているね」
光と遊ぶ「光のトンネルはこんな穴」ハサミがなくても指でビリビリあくよ。
テラスで描く「画用紙をつなげてつなげて」「クレヨンのお散歩は電車にのって」
子どもが何かを感じて、発見して、遊ぶ。その遊びの中で、周りの仲間の個性や表現に出会い、友達と一緒に遊ぶ喜びを感じる。そんな遊びの姿に、学生スタッフが触れていくことで、お互いに育ちあい、高めあっていく。保育を学ぶこと、それはそんな子どもの感性にトキメク豊かなゆっくりした時に、多くの学びを積み重ねていくように思います。
照沼 晃子(人間発達学科)