教育学部教員コラム vol.50

2012.02.09 こども発達学科 城倉 登代子

箱庭療法の体験

様々な領域のある心理学。その中で臨床心理学は、特にこころの治療と関係する学問である。こころの病にならない為に、あるいは治る為の様々な技法の一つとして箱庭療法がある。

 

 

砂箱の中に玩具を自分で置いてゆく―ただそれだけで、それだからこそ自分のこころと向き合い…出来上がった作品から受ける印象で気づきが深まる。治療者に見守られながら、子どもは制作することで自分の問題と向き合う。話すのが苦手な子どもでも、作品が語ってくれる。そして出来栄えの満足感が、傷ついたこころの癒しや自信にもつながる。

 

 

発達学科を卒業して、将来子どもと関わる仕事に就くにあたって、ゼミでは箱庭療法を体験して貰っている。自分を表しているアイテムは何だろう、動物はどこに向かっていくのだろう。自分なりに考えていく中で、自分自身を理解する。まずは学生のうちの自己理解が、社会に出てからの子どもや保護者の悩みを理解出来るこころを作ると考えて。

城倉 登代子(人間発達学科)

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