教育学部教員コラム vol.72

2013.11.14 こども発達学科 小泉 秀夫

学び合いの授業を見学して

ゼミで小学校の授業を見学に行くことがある。最近、授業で「学び合い」が重視されている。神奈川県内の「学び合い」を大切にしている小学校へ見学に行った。その時の学生の話を紹介しよう

 

 

・「話す」というより「語りかける」といった印象だった。
・1対24ではなく、まるで1対1で話しているみたいだった。
・元気な大きな声で話すのではなく、違和感なく届く声で話している。
・教師の出す指示が穏やかな様子で、声を張らなくても子どもに指示が通っていた。
・時間がゆっくり流れている。
・どんな発言に対しても、共感的な態度で先生が穏やかに聞いているので、子どもも焦ることなく自分の考えを言葉にすることができる。
・子どものつぶやきをつなげる事でも授業を展開させることができるのだと、驚いた。

 

 

ここにあるのは、形式的ではない人と人との温かい関わりといってよいだろう。そこでの学生は、今までもっていた授業についての考えと全然違う授業の姿があることを感じていた。学生時代にいろいろな授業に出会い、自分の既成概念を問い直すという経験をしていってもらえればと思う。

 

 

小泉 秀夫(人間発達学科)

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