教育学部教員コラム vol.80

2014.07.03 こども発達学科 城倉 登代子

「嘘つきは泥棒の始まり」!?

子どもが保育園に通っていた頃、連絡帳で担任とやり取りをしていた。家庭での様子を書き、それに応えて園での様子を保育士が書いて下さる。3歳を過ぎ、私は「子どもが嘘をつけるようになった」と書いた。手を洗ったらフルーツを食べられると理解し、洗ってないのに「洗った」と主張。バレバレなのと、社会性が悪い意味でも育っていて笑えると。それに対し先生は「日々の心の成長…楽しいですね!」と、書いて下さった。
発達心理学としては、嘘は事実と異なることを言う「想像力」や、その方が良いという「判断力」が成長していると言える。さらにバレることはないという認知の誤り、能力の限界でもある(サトウタツヤ 2011 心理学入門 有斐閣)。ただ臨床心理学の授業では、私も行動上の問題として反社会的行動の例に、万引き等と共に「虚言」を挙げる。このように子どもの行動、問題行動と思われるものにも色々な意味がある。様々な可能性を考えられる保育者や教師になれるよう、授業を通して4年間で学んで欲しい。

 

 

 

 

城倉 登代子(人間発達学科)

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