教育学部教員コラム vol.90

2015.04.09 こども発達学科 土谷 みち子

現代の子どもの課題に向かって行動する教育者・保育者とは

本年度より、教育学部こども発達学科が開設されました。この新学部は、昨年度まで「人間発達学科」として、乳児期から大人になるまでの子どもの成長を、一生涯の発達を視野にいれて支援することが可能な保育者・小学校教員を養成してきた学科の学部化です。特に学部化で私たちが目指すのは、子どもの成長に切れ目のない支援を可能とする保幼小連携、そしてそれを具現化するための学院内連携、地域連携です。

 

現代社会において、子どもの成長発達には多くの課題があります。乳幼児期からの虐待、スマホ・ネット依存、不登校、いじめ、そして若者の自立の困難さ等、各方面から指摘されています。本学部では、1年次から関東学院内で実習だけでなく、授業の合間に教育・保育ボランティアとして現職の先生と協働し、また地域の現場にでて、先生方や子育て支援者に学びつつ、保護者や地域の方とも連携してネットワーク形成の力量を学ぶことが可能です。

 

学生は現場の臨場感を体験し、知識や技術ばかりでない多くの学びから自分で感じ考えることで、自身の可能性を感じていきます。私のゼミでも、地方も含めて各地の保育施設を見学し、地域の赤ちゃん訪問や子育て支援現場で実際に子どもや保護者と関わる体験を蓄積します。学生達の輝いた表情と、確かなものを掴んだ自信に満ちた表情を嬉しく思います。新学部開設にあたり、自分たちが未来社会を作っていくという学生達の高い志を応援したいと決意しています。

 

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学生の新生児家庭訪問 地域の子育て支援現場における手話ソング披露

 

 

土谷 みち子(こども発達学科)

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