教育学部教員コラム vol.107

2016.12.01 こども発達学科 藤馬 享

身近な社会的事象に関心をもつ

小学校3年生から始まる社会科学習は、子どもたちの身近な地域から6年生の歴史や国際社会に関する学習に至るまで幅広く扱います。そして、その学習を通して「公民的資質の基礎」を養うことが目標となっています。
この目標を実現するためには、子どもが教材に興味・関心をもち、問題意識が生まれるようにしなければなりません。その一連の営みを指導者自らが体験的に学ぶことは、重要な意味をもちます。
幸いにも本学部のある金沢八景付近には、鎌倉時代の軍事面・経済面で大きな役割を果たした六浦道が通っています。さらに、明治時代の憲法草案づくりをした場所や伊藤博文別邸、太平洋戦争時の軍事関連施設などもあります。これらだけでなく、まだまだ、魅力的な材は身近にあります。それらの素材を教材化するための過程を理解する、良い機会に恵まれているところが本学の環境です。
社会科学習を通して、社会の仕組みの素晴らしさや社会に生きる人々が幸せな社会を創るために工夫や努力をしている姿など、身近な人・もの・ことを教材化することの大切さを教師となる多くの人に学んでほしいと思います。社会生活や身の回りの社会の出来事や変化に関心をもつ人であることが、教師として大切な資質ではないかと考えます。

 

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藤馬 享(こども発達学科)

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