教育学部教員コラム vol.140
2019.10.01 こども発達学科 久保 健太
私は、自分の娘や学生に、幸せな人生を送ってほしいと思っています。
そのためにも、自信型の人間に育ってほしいと願っています。人間が何かを決断するとき、自信と不安が交錯します。自信と不安が交錯したとき、自信が不安を上回り、「うまくできないかも知れないけど、やればできるかも知れないから、やる」と考えるのが自信型の人間です。逆に、不安が自信を上回り、「うまくできないかも知れないから、やればできるかも知れないけど、やらない」と考えるのが、不安型の人間です。
人間は自信型の状態で生まれてきます。赤ちゃんが寝返りをするときや、つかまり立ちをするとき、「できないかも知れないから、やらない」なんてことは考えません。みんな、できるかどうかなんて気にせずに、やろうとします。
人間の中には、自信型に育つための種が埋め込まれているのです。その種が、どのように開花していくのか。周囲の人間に、何ができるのか?教育学は、それを考える学問です。
『生活経済政策』という財政学系の雑誌に、自信型に育つためのヒントを書きました。