教育学部教員コラム vol.141

2019.11.01 こども発達学科 城倉 登代子

2019年度ゼミナール研修

教育学部では3年次から2年間、各教員のゼミナールに所属します。臨床心理学を専門とする私のゼミナールでは普段はケース検討をしたり、子どもの検査法を学んだりしています。ただ夏休みは翌年の卒業論文も視野に入れながら、学生の関心に合わせてゼミナール研修の内容を決めています。保育の場での読み聞かせで親しみがあるのか、最近は絵本がキーワードになることが多くなりました。そして国際子ども図書館に続き、今年度は安曇野ちひろ美術館を目指すこととなりました。
安曇野ちひろ美術館は、信州にゆかりがあるいわさきちひろの心のふるさとである安曇野の公園の中にあります。北アルプスの山並みを背景にした5万平方メートルの公園には花壇や、ちひろの挿絵で知られる黒柳徹子の「窓ぎわのトットちゃん」にちなんだ広場などがありました。景色を満喫してから、いよいよ美術館へ。
ちひろの原画はもちろん、世界の絵本についての展示もあります。ちひろのにじみの水彩技法を体験出来るプログラムも、用意されていました。帰京後の学生のレポートに、「子どもを大切にしていこうという考えで、絵から訴える何かがある。」とありました。子どもに将来的に携わっていく私たちにとって、ちひろの戦争体験を元に語られる世界のこどもへの平和の大切さを感じられた研修でした。

 

(城倉 登代子)

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