教育学部教員コラム vol.173

2022.08.30 こども発達学科 青戸 泰子

夏のオープンキャンパス「学問・研究ナビ」の紹介

この夏あらたな取り組みとして、高校生を対象とした「学問・研究ナビ」が実施されました。学問を幅広く理解してもらうとともに、今後の進路選択に役立ててもらおうという企画です。ここでは教育学部教員からの発表をご紹介します。

 

 

〈発表内容〉

みなさんこんにちは! 今日は心理学の視点から「人の幸せとは」についてお話します。教育学部では、人を育てるための学びがたくさんあります。けれども、人を育てるためには、「自己理解」:自分を知ること、「他者理解」:人を知ることが大切です。

まず考えてみましょう。皆さんは「何のために学ぶ」のでしょうか?「勉強する意味」とは何でしょうね?…、 ということで、突然ですが、皆さんに質問です。

皆さんは今、幸せですか? そもそも幸せって何でしょうね? 心理学でも様々な研究があります。今日はそのひとつをご紹介しましょう。

ある研究では、3つの要因が示されています。親密な他者の存在、柔軟で論理的な

認知、成長する自己の実感、です。

親密な他者の存在とは、好きな人、大切にしている人、愛している人はいますか?

皆さんはどうでしょうか?

柔軟で論理的な認知とは、答えは1つではない、いろいろな見方や考え方がある、  選択肢を多く持つ、ということです。ひとつの答えにこだわりすぎると生き方が辛くなりますよね。

成長する自己の実感とは、人は必ず成長する、昨日より今日、今日より明日へと生きている限り、人は成長する実感を得ることができるのです。

さて、皆さんはどう感じましたか? ここで大切なことは…、これもひとつの考え方であってすべてではない、ということです。 つまり、学問はそれを通して多角的な視点や多様な考え方を身につけることができるのです。これは、柔軟で論理的な認知であり、成長する自己の実感につながるのではないでしょうか。

さて、冒頭で問いかけた、「何のために学ぶのか」「勉強する意味」について、あらためて考えてみましょう。 皆さんは、もし子ども達からこれを質問されたら、どう答えるでしょうか? 私は、「それはあなた自身のために、そして人や人々が幸せになるために意味や価値がある」と答えるでしょう。

人の幸せとは?…、皆さんもどうか学び、考え続けてほしいと願っています。

それはあなた自身の幸せのために…。  また、学びの場でぜひ、お会いしましょう!

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教育学部では、「自分を知ること」「人を知ること」のための学問がたくさんあります。これらを学ぶことは、「キャリア発達」にもつながります。

キャリア発達」とは何の仕事に就くか、だけではなく、「どんな生き方をしたいか」「どんな人たちと繋がって生きていくか」という問いを生涯にわたって考え続けていくことです。

さまざまな学びと良好な人間関係を通して、皆さんの「キャリア発達」を応援したいと願っています。それが私たち教員の幸せでもあるからです。

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