教育学部教員コラム vol.182

2023.06.06 こども発達学科 横浜 勇樹

畑より

ここ3年余り、新型コロナウイルス感染症のまん延は、社会や人々の生活に大きな影響を与えました。特に教育活動では、対面授業に替わってオンライン授業が中心になるなど、これまでの教育方法がすっかり変わりました。私はこれほど社会や人々の行動様式が変化した時期を、今まで経験したことがありません。この感染症は終息したわけではないので、これからも注意を払う必要がありますが、これから私たちの社会生活は、これからどうなるのでしょうか。

 

私のごく個人的な話で恐縮ですが、感染症まん延の影響により、ほとんど外出する機会がなくなった頃から、健康維持のために畑を借りて作物を育てて現在に至ります。それまでの私は、スーパーでごく普通に野菜を購入していました。それがいざ自分で畑を耕し、小さな種を蒔き、水を撒いて、草むしりをして、ついに収穫を迎えたときは、たとえ小さな収穫であっても嬉しい気持ちになります。

 

社会人になってから、私は土に触れる機会がほとんどなかったので、恥ずかしながら野菜の栽培と収穫について、細かいところまでは知りませんでした。たとえば、落花生はその名前の通り、花が落ちて実を付けますが、実際に落花生を栽培してみて、子房柄(しぼうへい)が土の中に向かって伸びていく姿に感動しました。

 

大人になると、保育所、幼稚園、小学校の時には、身近にあった土に触れる機会はほとんど薄れますが、感染症拡大の影響により、ふと始めた農作業は私が忘れかけていた、人の食生活の原点を考える機会となっています。

そして、これまで晴天ならともかく、雨天を好むことはありませんでしたが、災害が出るほどの風水害は別として、ときには雨が降ってほしいと願うことも多くなりました。

 

厳冬のなかでも、春に立派に芽を出すイチゴ、たまねぎ、ニンニクなど半年も地中にいることを考えると、自然はなんともたくましいと感じる日々です。ごく私的な話題で失礼しました。

 

 

写真1 土中にもぐり始める子房柄(しぼうへい)

 

 

 

写真2 落花生の実がつきました!

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