教育学部教員コラム vol.191

2024.03.05 こども発達学科 浮田 咲子

ヘアドネーション

約15年前に、私は『ヘアドネーション』という言葉を知りました。それは、美容院で髪を切ろうとした時、長年カットしてくれている美容師さんから「この前、社会貢献でホスピスに行ってきたの。その時にカツラを持って行ったのだけど・・・・・・ヘアドネーションって知ってる? この髪質と長さなら喜ばれると思うのだけど・・・・・・」と言われました。最初何言っているのかわからず、よくよく話を聴き、「小児癌などの病気や事故等により髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛を使用して、ウィッグを作り、無償で提供する活動がある」と識りました。

 

我が友達は、小学校低学年時に白血病を発症し、退院した時に帽子をかぶって来ていました。私は元々髪を長くしていたので、この友達から髪の毛を引っ張られて「頂戴!」って言われて、「無理!」と言って断っていました。その後、父が肺癌を発症し、抗がん剤のせいで髪が抜けるようになり、カツラを作ることになった時、その友達の事を思い出し、なんて友達の気持ちも感じず、酷い言葉を発していたな〜って思っていました。

 

そして、美容師さんからの上記の提案。私の髪の毛でよければ使って欲しいと思い、それ以降、ヘアドネを行っております。しかし、この頃、年齢なのか髪質が落ちて来ているので、次回が最後かな?・・・・・・と思いながら伸ばしております。

 

このコロナ禍で『ヘアドネーション』をする人が増えて、ヘアドネーションは意味がないと言っている人もおりますが、少しでも心待ちにしている子ども達に、そして子ども達が笑顔で活動する事を願って、提供できたらと思っております。

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