教育学部教員コラム vol.192

2024.04.03 こども発達学科 石渡 浩司

卒業式と卒業パーティーに思う

3月24日(日)、みなとみらい21地区のパシフィコ横浜を会場に、2023年度の卒業式・学位授与式、そして教育学部の卒業パーティーが行われました。

 

 

今回卒業した学生たちのほとんどは2020年度に入学した人たちです。ちょうど新型コロナウイルス感染症の影響が大きく出始めた頃で、4月に入学式を行うことができず、春学期の授業が実際に始まったのは5月半ば、ほぼ全ての授業がオンラインに切り替わり、その年度、特に春学期は、登校して授業を受ける機会はほとんど無かったと思います。その後年度ごとに次第に対面授業の割合は増えていきましたが、今年度(2023年度)になって、彼ら彼女らにしてみると4年生になって、やっと(ほぼ)以前と変わらぬ全面対面授業に戻ったことになります。

 

 

コロナ禍における大学生たちの「悲惨な」学生生活については、あまり詳細に述べなくても、大体察しがつくことと思いますが、特に本学部の場合、実習が中止になったり延期になったり(それも細かくはいろいろなパターンがありますが)、とても大変であったと思います。そういう経験をした学生たちが未曾有の困難を乗り越えて、所定の単位を修得し、卒業を迎えることができたこと、感涙極まる限りです。

 

今回の卒業式では、以前の通り、讃美歌や校歌を歌唱することができるようになり、また本学部教授の東卓治先生(学科長)によるカレッジソングの独唱も復活しました。そして式後には、再び、教員から学生に直接卒業証書を手渡しし、卒業をお祝いすることができるようになったのは大変喜ばしいことでした(コロナ禍では郵送)。

 

また、教育学部では今回、学生が中心になって企画する卒業パーティーも復活しました(コロナ禍の間は賞を取った学生だけ残っての表彰式のみ)。最後の最後にこのようなかたちでみんなが集まって卒業と新たな出発をお祝いすることができたことをとても嬉しく思いました(卒業パーティー参加は任意ですが、今回は以前よりも多くの学生が集まりました)。コロナ禍の最中学生たちの不平不満・悲痛な叫びは何度となく聞きましたが、今回卒業生からは、教職員への感謝の言葉や苦しい中でも共に学んだ友達のかけがえのなさを述べる言葉を聞くことができ、大変幸いでした。卒業生たちには、コロナ禍を乗り越え卒業できたことを誇りに、そこで得た忍耐や教訓を生かして、今後の人生を力強く歩んで行ってほしいと、心からのエールを送るとともに、その歩みの上に神様のお守りと豊かな祝福をお祈りしたいと思います。

 

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