教育学部教員コラム vol.146
2020.05.07 こども発達学科 太田俊己
幼稚園には、一部ですが、障害のある子や、支援の必要な子たちもいます。文部科学省の調査費を獲得できたので研究チームで、その実態を調べました(2020年4月発表)。全国の1200の幼稚園等にアンケートを取りました。その結果、平均で1つの園に障害のある子が2.6人、集団になじめないなど支援が必要な子が5.6人いる結果でした。1クラスに7%、つまり1人くらいは支援するとよい子が幼稚園にいることになります。
幼稚園での工夫もわかりました。全国の60幼稚園等に訪問調査をしました。先生たちもそうした子たちの特徴を学び、保育方法を学んで、一人ひとりに応じた保育と集団での保育を展開できるよう工夫していました。一人ひとりにきめ細かに配慮(特別支援教育といいます)しながら、集団の中で子どもたちが育ち合えるよう熱心に工夫する幼稚園の今がわかりました。幼稚園免許の取れるこの学科の教育実習では、こうした実際の幼稚園での先生方と子どもたちの様子を学びます。(こども発達学科 太田俊己)
障害のある子もない子も、遊ぶ姿はいっしょです(楽しい!!)
(大型遊具のところでの遊び)
だんだんクラスでの集会も上手にできるようになります
(クラスの教室での集会)
写真提供 葛飾こどもの園幼稚園 (東京都葛飾区立石2-29-6)
*障害のある子を昔から受け入れて「いっしょの保育」をしています。