教育学部教員コラム vol.14
2009.02.19 こども発達学科 宮下 治
人間環境学部人間発達学科は、
これまで長く保育士や幼稚園教員の養成を行ってきました。
そして、2008年度からは新たに小学校教員の養成もはじまりました。
2008年9月、小学校の教員免許取得を希望する1年生30人が
「理科」の授業に集まってきました。
今、学校教育の中では子どもたちの
「理科嫌い」や「理科離れ」という言葉が広がっています。
しかし、実際には教師の理科嫌い、理科離れであると考えています。
子どもを指導する教師が真に自然事象に対して面白さを実感していなければ、
子どもにはその面白さは伝わっていきません。
「理科」の授業では、学生一人ひとりが
これまでの人生の中ではじめて見る自然事象を求めて
野外などに飛び出していきます。
そしてやっとの思いで発見をしていきます。
その際、学生一人ひとりは自然事象の面白さや不思議さという
感動に直面してきます。
その上で、学生はその感動をどうやって児童に伝えていくことができるのか、
学習指導内容と指導方法について実践的に探り、
手作りの実験や観察の教材を作成し、
他の学生を児童役にした模擬授業で実践・検証していきます。
模擬授業までには何度も私と打ち合わせをしながら、
緊張の中で本番を迎えていきます。
学生は準備に多くの時間を費やしていますが、
模擬授業を終えた後の学生の顔は明るく、
「若い熱血教師」を感じさせます。
人間発達学科生は、
真に心豊かで指導力のある保育士、幼稚園教員、小学校教員を目指し、
一人ひとりが着実に日々歩み続けています。
宮下 治(人間発達学科)